軽トラックは、どのメーカーのものでも似た形をしています。しかし、よく見るとメーカーによってかなりの違いがあります。
そのあたりの詳しいところは、軽トラック研究会のサイトをご覧になっていただくとして、誰が乗っても明らかにわかるメリットがホンダ・アクティとスバル・サンバー(〜2012/2までのモデル)にはあります。
それは、
後ろにエンジンがあるため、運転席(キャビン)が静かである。
ということ。アクティは後輪の前にエンジンがあるMR(ミッドシップ)、サンバーは後輪後ろにエンジンがあるRR(リアエンジン・リアドライブ)です。前者は多くのスーパーカー、後者はポルシェ911が伝統的に採用する駆動形式ですね。
そんなわけで、軽トラックと言えどもこの二つは、車高が高くてパワーがないスポーツカーみたいなところがあって運転が楽しいのですが、何より大きなメリットは、この運転席での静粛性なのです。
一般的なFR(フロントエンジン・リアドライブ)の軽トラックは、座席の下にエンジンがあります。シートを上げるとエンジンが出てくるくらいですから防音なんかあってなきがごとし。だから時速80キロも出すとエンジンがうるさくてラジオが聞こえない。ラジオを聴くには相当ボリュームを上げなきゃならないとなります。
しかし、アクティやサンバーはエンジンが運転席よりも離れており、キャビンが遮蔽物になるので静かになるのです。下手な乗用車よりも静粛性は上かも知れません。当然100キロ出してもラジオは普通に聴けます。長時間運転するとき、この差は大きいものがあります。疲れ方が違います。
バンも同様な傾向がありますが、遮蔽物がありませんからその分うるさいです。ついでに言うとFRはエンジンの発熱も運転席に上がってきて熱くなることがあるようですが、MRやRRでは当然そうはなりません。このあたりは、もともと軽トラックはキャビンが狭い分。冷暖房はよく効くのであまり気にしなくてもいいでしょう。私自身FR軽トラックを長年使っていましたが、気になったことはないです。
同様に、荷台の下にエンジンがある軽トラックは、暖めるとまずいものを積むとき不利になると言われますが、これも実際はほとんど問題にならないでしょう。生鮮作物を積んで走るにしても、普通は短時間ですから、むしろ直射日光の方が作物にダメージを与えるのではないでしょうか?気になるなら、断熱材を荷台に敷けばいいだけです。
かようなわけで、軽トラックはFRよりもMR、RRの方がよいと思っているのですが、唯一のデメリットは価格が高いこと。グレードにもよりますが、10万円ほど高くなるようです。
日々の快適性のために10万〜15万を出す気になればいいのですが、そういう人は少ないためホンダもスバルも販売は苦戦していました。RRのサンバーがなくなった現在、ホンダのアクティが販売を伸ばすといいんですが・・・。