2012年3月4日日曜日

農業ブームは、新規就農者を増やしたのか?

農林水産省平成22年新規就農者調査

平成21年(2009年)初頭、雑誌「BRUTUS」の農業特集から農業ブームに火がついた。
ブームがいつ下火になったかは定かではないが、2010年前半くらいまでだだったろうと思われる。

平成21年の新規就農者は、前年の一割増の6.6万人。しかし、その多くが農家の跡取りだ。
実家が農業ではない、いわゆる新規参入組は、東北大震災のため一部は推計値になっている。

平成20年 1960人
平成21年 1850人
平成22年 1730人

新規雇用就農者、すなわち農業法人などに雇用された「サラリーマンとしての農家」は


平成20年 8400人
平成21年 7570人
平成22年 8040人


就農を目指したが、まずは勉強のつもりで農業法人に入った人が500人ほど増えたといったところか?

農業ブームは、農家の跡取りが家を継ぐ決心をするのに背中を押した可能性はある。農業法人などに雇用される人も少しは増えた。しかし、実家が農業でないサラリーマンからの新規参入が増えなかった。

もっとも、新規就農を本気で目指していれば、準備に半年や一年は普通にかかる。実際は、三年くらいは統計を見ないと農業ブームの影響は断定できないだろう。



2012年3月2日金曜日

使える新書



いわゆる新書(岩波新書、講談社新書など)のガイドブック。そのせいか、サイズも新書サイズの本。共著者の一人として、一部を担当。

「国家、民族、宗教」「ふんばる生き方」など、ひとつのテーマを作って、テーマを理解するのに適した本を選ぶ。たとえば日本人になじみのうすい宗教紛争や民族紛争を理解するのに、紛争の歴史を念頭に置きつつこの順番で読むと分かりやすいですといった感じ。

最初の「教養インストール編」は、それまで読んでいた良書の中から本を選んでいたので比較的ラクに書けた。そんな本が一ヶ月ほどで2万部も売れたので続編の「21世紀の論点編」も書かせてもらうことになったのだが、過去の読書ストックが不足したので、補充のためアホほど新書を読みまくるはめになった。たぶん10ヶ月で150冊は読んだと思う。でも自信を持ってすすめられる本は、そのうち二割ほどだったか・・・。

しかし、そんなものすごく苦労して書いた続編は、前著の実績もあって相当多く刷られた。しかしそれほど売れなかったようだ。今年になってWAVE出版から電話があり、これは絶版のお知らせかと構えていたら、「21世紀の論点編」増刷の知らせだった。

八年かかって初版を売り切った本を増刷してくれるとは・・・WAVE出版は小さいが、すごい会社と認識を新たにした。