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2012年3月2日金曜日

使える新書



いわゆる新書(岩波新書、講談社新書など)のガイドブック。そのせいか、サイズも新書サイズの本。共著者の一人として、一部を担当。

「国家、民族、宗教」「ふんばる生き方」など、ひとつのテーマを作って、テーマを理解するのに適した本を選ぶ。たとえば日本人になじみのうすい宗教紛争や民族紛争を理解するのに、紛争の歴史を念頭に置きつつこの順番で読むと分かりやすいですといった感じ。

最初の「教養インストール編」は、それまで読んでいた良書の中から本を選んでいたので比較的ラクに書けた。そんな本が一ヶ月ほどで2万部も売れたので続編の「21世紀の論点編」も書かせてもらうことになったのだが、過去の読書ストックが不足したので、補充のためアホほど新書を読みまくるはめになった。たぶん10ヶ月で150冊は読んだと思う。でも自信を持ってすすめられる本は、そのうち二割ほどだったか・・・。

しかし、そんなものすごく苦労して書いた続編は、前著の実績もあって相当多く刷られた。しかしそれほど売れなかったようだ。今年になってWAVE出版から電話があり、これは絶版のお知らせかと構えていたら、「21世紀の論点編」増刷の知らせだった。

八年かかって初版を売り切った本を増刷してくれるとは・・・WAVE出版は小さいが、すごい会社と認識を新たにした。


2012年2月9日木曜日

農業で儲けたいならこうしなさい!




2009年の農業ブームの時、週刊ダイヤモンドの農業特集のネタの一つに私が使われました。すると執筆依頼が3日間殺到する状態に……。どちらさまも年末までに出したいという要望でしたが、遅筆な私としましては納期半年では一冊しか書けません。それで一番早く依頼をいただいたソフトバンククリエイティブの仕事のみ受けたわけです。同社が一番早かったのは、前にここから本を出していて、私の連絡先をいち早く知ることができたからです。

同時にメディアの暗部も見えたかな……。ちょっとクセの悪い出版社も複数あって、一社はあやうく私も騙されるところでした。

それはそれとして、内容ははやり農業経営の教科書的な位置づけの本です。大規模経営、農産物直売所に出す多品種少量生産経営、六次産業化(農業を軸に置いた多角化経営)など、現在農業をやっている方、農業をこれから始めようと思う方にとってこれだけは知っておくべきと考えられるノウハウを満載しています。


コメのすべて




コメに関する分かりやすい解説書
日本の農業で最も重要な農産物であるコメをありとあらゆる方面から解説した本。「農業のしくみ」同様、コメの個別の分野の本はあっても、全体を分かりやすくまとめた本がないということで、書きました。

出版当初は農家や農水省関係者から絶賛されました。汚染米事件の時にもマスコミ関係者の速習書になったらしく、この本を読んだという記者から多くの取材が来ました。やはりコメのことを知る教科書にされているようです。


農業のしくみ



図版を多用した農業全般の分かりやすい雑学本。もともと日本実業出版社の「入門ヴィジュアルサイエンス」シリーズの一冊として出るはずでした。しかし農政や農業経営などにも触れていて、編集者がサイエンスのシリーズにそぐわないと判断。それで突如「イラスト図解」シリーズが立ち上がって、その第一号となりました。

農業の本と言うと、作物栽培やバイオテクノロジー、経済といった個別の分野の本はあっても、その全てを解説しようとする本は、これまでありませんでした。

発売以来メディアで取り上げられるなど、これまで一度もありません。しかしもともと農業全般を分かりやすく解説する本がなかったためでしょう。公務員試験の農業分野の対策や、大手流通業食品部門の新入社員研修資料など、書いている方が思いもしなかった教科書的な使われ方をされている本です。

農業に転職する





新規就農の教科書
もともと某所で「どんな本が売れると思うか」と聞かれて「新規就農の本、農業やりたい人は多いから」と答えたら、「出版社紹介するから書け」とのお達しがw

それでどんな本が出ているのか調べると

・新規就農した人の体験記
・インタビュー集+新規就農支援機関の連絡先のリスト

の二種類の本しかなかった。この分野には、教科書がない。よって教科書を書いたわけです。
農業を全く知らない人が就農を志した時、何をしたらいいのか分からない。どのような準備をすればいいのか、就農活動を開始した後、どんな障害にぶつかるのか。障害はどのように潰すのか、あるいは回避するのか?そんなことを書いた本がそれまで一冊もなかったのです。

基本方針は、新規就農ガイドに「経営」を持ち込むこと。この本が出て以来、新規就農ガイドが経営を意識した本が出るようになったのは、著者としての誇りです。

多くの就農支援機関の人に「本来我々がやるべき仕事をやってくれた」と感謝されました。高野孟氏を始め、多くの方が書評を書いて下さいました。それだけ待ち望まれた本だったのでしょう。

唯一まずかったかなと思っているのは、この本に書かれている農業の現実を読んでしり込みする人がおられること。

ご安心下さい。この本に書いてある通りにすれば、まず大丈夫ですから。
その根拠は、書いてある通りの作業をやって、新規就農支援機関に行けば氷解します。
新規就農を支援する人たちの、目の色が変わりますから。

それから、イラストレーターは内澤旬子先生なのも特筆すべきでしょう。